Chapter 7


撮影開始から2週間強が過ぎ、
『2007年度 美生堂夏休みヒューマンスペシャル第二弾 甦る日本のマザーテレサ
 井深八重の愛と献身の生涯 』は屋外ロケ、スタジオ撮影ともに無事完了した。

マヤ演じる井深八重は、スタッフの間でも評判になった。
女学生の頃から変らぬ愛らしさ。ハンセン病とされ苦しみ悩む葛藤の深さ。
看護を決意する凛々しさ。戦中の苦難の中たった一人看護に身を挺する強さ。
後年高い評価を得てもひたすらに看護を志す謙虚さ清々しさ。
それらは正に、八重の姿そのままであったし、それだけに留まらなかった。
八重の姿を通じて彼女、北島マヤは、
見えないものに心を寄せまた身近な存在を差別なく愛する人間へのオマージュを込めている、
見るものは皆、そう思わずにはいられなかったのである。


いつのまにか季節は梅雨明けを迎え、強い夏の日差しが辺りを照らしはじめている。
マヤはTVスペシャルのクランクアップを前日に迎え、今日は一日オフにしていた。

今日はいよいよ、真澄が訪れる。
実際に真澄と会うのはあの少し気まずい朝以来だから、約4週間振りにもなる。
こんなに長く真澄と会っていなかったのは、交際開始以来初めてだった。

前日、マヤは真澄に電話し撮影終了の報告をしていた。
「速水さん、無事TV撮影今日にて完了しました!!……全然会えなくてごめんなさい。」
「ご苦労だったな、マヤ。撮影は最終日も非常に順調だったと聞いた。
明日の夜行ってもいいか? 明日は会議でそっちに早く行けないのはつくづく残念だが、
来週には打ち上げで食事に出よう。
TV放映後の来月後半には若干時間があくので、伊豆に1泊か2泊行きたいが。」
「有難う、速水さん。旅行も5月の白樺の別荘以来だから楽しみだわ!
明日は夜食作って待ってますね。」

という訳で今日一日(といっても起きたのが昼前だが)、
マヤは久々に散らかった部屋を入念に掃除し、風呂の準備もする。
夕方前には夜食の材料もしっかり買出ししてきた。夜食なので重くないものをと、
卵と三つ葉の雑炊、それに白身魚の真丈(註:真丈は既製品)と野菜の炊き合わせを作る。


夜9時。
チャイムが鳴りざま、あんまり待ちきれなくて、
マヤはインターフォンさえ確認せずにバタバタバタ…と廊下を走る。

開けた扉の目の前には、懐かしい真澄の顔、真澄の髪、真澄の姿。
懐かしいといってもたかだが数週間だ。
しかし役作りの苦労や母の事など短い間に色々あったから、マヤにはその数週間が
何か月ぶりかのごとく長く感じられ、一日千秋の思いであった。
「速水さん!」
「久しぶりだな、マヤ。」
思わずマヤが真澄の体にしがみつくと、
真澄はマヤの顎にそっと手を添え、自分の顔に近づけた。互いの唇が、そっと触れる。

「撮影お疲れ様。体調はどうだ、マヤ?」
「うん、ロケも順調だったからNGも殆どなくて、珍しく時間通りに進んだの。
 だからそんな無理してないし、体調もバッチリ!」
「それは良かった…と言いたいが、気が抜けて注意力散漫になったらダメだぞ、マヤ。」
「え、速水さん、なんで?」
「今チャイム鳴らしたらあっという間に開けただろ?
インターフォンはちゃんと画面を確認してから出ること!
女優の家には、来客が判っていて客になりすますような不届き者が来ることだってある。
マヤに何かあったらと思うとこっちの気がもたない。セキュリティには気をつけてくれ。」

11歳の年の差がなせる業なのか、会うたびに必ず1回は真澄の説教を食らう、マヤ。
“こんなラブラブの再会シーンなのに……”
社長業の立場ゆえなのか、年の功ゆえか……と眉を顰めるマヤであったが、
真澄の言うことは事実だし、彼は年の差をいたく気にするきらいがあるので、
喉元まで出掛かった言葉をマヤは何とか奥へと押し込んだ。

早速、用意した夜食を囲んで、ひとしきりマヤの撮影と真澄の仕事話がはずむ。
夜食は真丈だけ少々手抜きしたものの、真澄は腕が上がったと褒めてくれた。
3〜4人前の量を用意した雑炊も、そっくり二人のお腹に納まる。
食後には、和食に合わせてマヤにしては相当奮発した玉露入り煎茶を、淹れた。

お茶を二人で啜っているさなか
マヤはようやっと、撮影の間中話そう思っていた案件を、切り出した。
「速水さん」
「ん? 何だ、マヤ?」
「あのね……この間の朝のこと、覚えてる?」
「ああ。」
真澄の表情に、判るか判らないか程度のかすかな緊張が走るのが、マヤには見て取れた。
「夢の話、聞かれたでしょう? 答えなくてごめんなさい、速水さん。
 もしよかったら、話、したいのだけど…・話していい?」
「マヤが話したいと思ってくれるなら、俺は、聞きたい。」
真澄も、何となく話の内容が想像できるのか、唇をいつもより引き結んでいた。

「ありがとう……じゃ速水さん、こっち来て!!」
「マヤ?!」
マヤは真澄にニッコリ笑いかけ、ソファに真澄を連れていった。
二人して並んで腰を降ろすと、マヤは自分の右手と真澄の左手の指をからませ、
そのまま手をギュッと握り締める。
マヤは真澄を見つめた。そして真顔になって、話をはじめた。

「速水さん、ごめんね。」
「マヤ?」
「そのまま、聞いててね、速水さん。
母さんのこと……。今から夢のこと話すけど、最初にこれだけは言っておきたくて…。
今回八重の撮影して、八重から教わった気がするの。
母さんがああなったのは誰のせいだとひとくくりで決め付けられるものじゃないって。
あたし、あたしの母さんに対する態度は自分でもひどいと思うところがあるし、
速水さんの母さんへの態度も許せないところがあるって、正直、今も思ってる。
でも、人は誰でも間違うことがあるんだ、って思ったの。
よかれと思ってしたことでも思わぬ結果になっちゃったりすることもあるって。
母さんは、もう、戻ってこないわ。
その事実は、あたしも速水さんもそれぞれ、してしまったことも含めて忘れちゃいけない。
でも、いったんヒビの入ったバケツから漏れた水はもう戻せないけど、
これから先、まだ残っている水がこれ以上漏れないようにしたり、上手に水を使ったり
することはできると思うの……。ヘンな例えで申し訳ないけど…。」

「…いや、マヤ。その通りだ。」
「ただ母さんの話は、速水さん病院のことに直接関わってたから、
速水さんからあたしに直接話せないのが当たり前だって、あたし思った。
本当なら、二人とも二度とこんな事にならないために、何がわるかったか、
これからどうすればいいか、あたしから聞かなきゃ、話さなきゃいけなかった。なのに、
あたしはホントに速水さんに『母さんの仇』『憎い』とかその場の感情ばっかりぶつけて…
ごめん、ちゃんとあたしから話さなくて。八つ当たりして嫌な思いさせちゃって。」

「マヤ、君は自分をそんなに責めてはいけない。
… ……あれは君の家出とは、何の関係もない。本当に、悪いのは俺だ……。」
真澄はそう呟くと、マヤから目を少し背けて、下を向いた。
マヤはそんな真澄の顔を向かせると、なお一層手を強く握り、真澄を見つめる。

「ちがうの!速水さん。そんな風に言いたいわけじゃないのよ。
あたし今、自分も速水さんも責めるつもりはないの。
誰のせいでもないし、両方のせいでもあるんだから・・・。ただ、今納得できないところとか
疑問なところは判っていかないと、これから先もこわれたバケツからボロボロ水を
こぼしてたら、いい道作って気持ちよく歩いたりなんかできない、そうでしょ?」
「マヤ……。」

確かにマヤの言うとおりだ、と真澄は思った。
つい数年前まで、反発や憎む言葉だけしか出てこなかったマヤ。
その彼女が発した今の言葉に、真澄には11歳も年下のはずのマヤが、ひどく大人びて見えた。

「速水さん、怒らないで聞いてね。
この間の夢だけど、一本の道が出てきて、そのたもとに母さんが立っていたの。
 あたしは母さん、って呼びかけるんだけど、
母さんはなんであたしが母さんを監禁するような男性と平気でつきあうのか、
好きな女の母親を平気で監禁する男なんてあたしをホントに愛してないって
すごく怒ってしまって…。
あたしは速水さんが支えてくれてる人で自分が好きだから付き合ってるって言ったけど、
母さんは怒ったまま、その道を速足で去っていってしまった。
誤解だと言ってあたし、必死でおいかけたけど、母さんは道もろとも消えてしまったの…。」

果たして真澄は、マヤが予想した通り、苦虫を噛み潰したような苦しげな表情を浮かべ、
再度マヤから顔を背けると、右手で顔を覆い、俯いた。
「俺は、言葉もない……。君のお母さんの言うとおりだ……。」

瞬間、マヤは普段の彼女に似合わず、俄かに気色ばんだ。
マヤには本当に珍しい、普段と違う意味で激しい表情を見せる。

「速水さん、勘違いしないで!あたしは速水さんを責めるためにいってるんじゃないわ。
 でもあたし知りたいの! 
なんでああいう方法を使ったのか。
再会の演出って言ってたけどなんで母さんにだけは事情を打ち明けなかったのか。
だって、速水さんは結果を考えないで動く人じゃないって、水城さんも言ってたわ。
いつもあんなに色々考えてて、それこそジェーンの時でさえ結果を考えてあそこまで
パフォーマンスしてた貴方が母さんの件に限ってなぜああしたのか、ワケがわからないの。
ホントに速水さん母さんを平気で監禁してたワケ?
 ホントに邪魔だったら殺そうと思って閉じこめてたワケ?
絶対そんなことないでしょ? 
あたしはホントのことが知りたいの、何を聞いても言い訳だとか思わないから、
その時何があってどう思ってたのか、速水さんの気持ちをそのまま教えてほしい。」
「マヤ…・俺は……」
「速水さん、教えて、お願い。」
ダメ押しをするかのように、真澄の腕に縋り付くマヤ。
真澄は、意を決したかのように、少しずつ、ポツリポツリと言葉を発していった。

「俺は……あの頃、既に君のことが好きだった。
尤も、意識していた訳ではなかったが水城君に指摘された。
里見との件もあり、俺は正直、かなり動揺していた。

そんな中で、『天の輝き』の撮影中に、マヤも知っての通り妨害工作が続出し、
またマヤの知らないところで君を潰そうとする裏の動きが頻発した。
俺は、何としても君をスターにしたい……
それが演劇をする上で君のためになると思っていたし、
君を潰す動きが予想外に多く正直、かなり焦っていて、神経を尖らせていた。

今…君とこうして過ごしている今、今にして思えば、一人の人間として君の身になれば、
君をスターにするよりも探している母親に会わせる事が何より大事と、俺にもわかる。
だが俺は当時、焦りが先に立ってしまった。そして自分の思いやりの欠如から、
もっとも間違えてはいけないところで優先順位を、すべき行動を、間違えてしまった。

君の言うとおり、演出したいにしろ、お母さんときちんと話し合いをすれば伝えておけば
お母さんが絶望して病院を出るということは恐らくは起きなかった。
マヤ、君に何を言って謝っても、到底取り返しのつく事ではない…。

もちろん、君のお母さんを害そうとか死んでもいいなどとは、一度として考えたことはない。
むしろお母さんに診療費がないのは判っていたから、一時的に不自由な思いをさせても
大都の管理下で一定の治療をさせ、お母さんの居所を把握しておくことが、
いきなりまた金銭面などの問題でお母さんが行方知れずになる恐れがなく
確実に君と会わせられるのではないかと思っていたんだ…。
ただ、その方法については弁解のしようがない…。
君の活躍を知ったらまた無断で東京に行ってしまうと思ってしまったんだ。
本当なら、俺が所属事務所の社長と身分を明かし真実を話せば、そんなことは無かった。
俺が君と、君のお母さんときちんと対話をしようとする勇気に欠けていたせいで…。
マヤ、君には本当にすまないことをしたと思っている…。」
「速水さん……」

マヤにしても、真澄が意図的に母を害そうとしたのではないだろうと思ってはいた。
だがここまで彼は、自分の内側に気持ちを抱え込んでいたのか。
その孤独を思うと、その結果としての事態を思うと、言葉が上手く続かなかった。

「有難う…・速水さん……話しにくいことを話してくれて、有難う……。」
マヤは真澄の手を更に強く握り締め、彼の目をじっと見つめながら続けた。
「速水さん。」
「マヤ?」
「……あのね、上手くいえないんだけど、
母さんへの対応自体はやっぱり問題ないわけじゃないとは思うんだけど、
速水さんは、あの頃、ひとりぼっちだったんでしょう?社長さんだからなおさら…。
だからだれかに話す、とか迷ったら相談するとかそういう事上手く思いつかなくて、
母さんにもそういうやり方になっちゃったんだよね。
ダメだよ、一人でそんなに重いことそんなに抱え込んだら…苦しくなっちゃうよ。」
「マヤ……」

その通りだった。自分とて今言われるまで、漠然とした思いしか無かったのだが…。
マヤ自身とてこんなに苦しんでいたのに、ここまで考えてくれていたのか、と思うと
真澄は涙が出そうになるのを、必死でおし留めずにはいられなかった。

「速水さん……、これからは、一人じゃないから。
あたし会社の難しいこと判らないしおバカだし演劇以外何にもできないけど、
でもあたしは、速水さんと一緒にいるから。
速水さんとあたしは、二人で一人なんだから。
だから、どうしようか迷ったら、怒ってどうしようもなかったら、
誰かに何か言いたくなったら、あたしを思い出して欲しい。あたしに言って欲しいの。
一人より二人っていうし、きっと一緒に考えれば間違いも減るしいい事思いつくよ…。」
「マヤ……有難う…マヤ…」

真澄は言葉をつなぐ代わりにマヤの絡めた手をそっと解き、両の手で思い切りマヤを抱きしめた。
「速水さん……」
応えるマヤの声も、すっかり涙声になっていた。
しばらくそのままのときが過ぎたあと、マヤが真澄の腕の中で、ポツっと問いを発した。

「速水さん、もう一つ聞いていい?」
「ああ…」
「紫のバラは、あたしへの償いだったの?」
「えっ?」
一瞬真澄はマヤの問いの真意がわからず、少々戸惑った返事をする。

「あたしが芸能界を追放された後も、変らず援助してくれて。
紫のバラはあたしの支えだった。
でも、たとえ母さんが死のうが睡眠薬が何だろうが、あたしは大事な舞台をすっぽかした。
役者として風上に置けない行動をしてしまったのは事実だわ。
でも事務所の社長としては、本当なら役者失格で契約投げ出した女優に、
後で復帰してきたって聞いても優しくできないでしょ?
だから、償いだったのかなって思ったの、……何となく。」

何となくマヤの聞きたいことが、判ったような、判らないような感じだと真澄は思った。
「マヤ…半分は当たりだが、半分は外れだ。」
「そう?」
「ああ……。
確かに事務所の社長は元所属女優に甘い言葉は掛けられない、それは事実だ。
だが、だからといって、紫のバラが償いだとは、俺は全く考えたことはなかった。
マヤ。
今だから、君だから話す……。

俺の軽率な行動で、君のお母さんは亡くなってしまった。
君は、唯一の肉親、芸能界の地位、演劇への情熱、全てを失ってしまった。
…・君の生きがいを全て奪ってしまったと、本当に後悔にかられた。
亡くなったお母さんは、もう二度と生き返らせることはできない。
生きている君に取り戻せることを、取り戻す手助けしか、できないと…。

雨に打たれ、高熱を出して眠る君の姿をみて、
俺は、どんなことをしてでも、この手で、君を立ち直らせようと思った。
マヤ、君が演劇への情熱を、紅天女へむかう情熱を取り戻せるなら、どんな手を使ってでも、
俺自身がどんなに憎まれようとも、君が生きがいを取り戻せるなら構わない、と…。

マヤ、君は本来、内気でおっちょこちょいだが、
とても優しく、人を憎んだり煽ったりしない女性だ。
舞台の姿は勿論、そんな君の素の姿にも、狂おしいくらいにひかれていた。

しかし…いや、だからこそ、君を演劇界復帰に向かわせるには、
社長として、仇として、意識的に君を怒らせて煽るしかなかったんだ。

だが勝手なもので、君が成長してゆくにつれ、
俺のなかでマヤ、君への想いが益々募ってきて、どうしようもなくなってしまった。
自分の気持ちを制御できないほどに、今までの自分とは矛盾する気持ち…
君の笑顔がみたい、俺の心に気づいて欲しい、微笑みかけてほしいという欲が次々と
自分の中に芽生えてしまっていた……。
紫のバラを使えば、自分の素直な思いを伝えられる。
穏やかな笑顔のマヤを見ていられる、優しいマヤの声が聴ける……。
たとえ姿の見えない存在でも、君と繋がっていられる……
あの頃の俺には、紫のバラが唯一の心のやすらぎであり、生きがいだった……。 」

真澄の行動が、紫のバラも含めて全て自分の為になされている、
それはマヤも承知していたし、だからこそ紫のバラの正体を知った後、
彼への愛を自覚するに至ったのである。
しかし、そのマヤにでさえ、真澄の言葉は想像を超えたものであった。

“速水さんがそんなにまで母さんの死に責任を感じて、人生を賭すほどに思いつめて
あたしに接していたなんて。しかも、今の今まであたしそれに気づかなかったなんて…
何てこと、何てことなの………!!“

「そんな、そんなの……悲しすぎる…バラが唯一の生きがいだなんて。
 速水さん、なんで?、何故そんなに自分を殺すの?何故自分の幸せ考えないの?
 母さんの件があるといったって、何故そんなにまでしてあたしに?
あたし、速水さんが幸せじゃなかったら、幸せじゃないのに…。」

マヤは、一気にそうまくし立てると、真澄の腕の中で、ワンワン泣いていた。
マヤの豊かな黒髪をそっと撫ぜながら、真澄は静かに口を開く。

「何故かって……俺もマヤと同じだからだ…。
 マヤが幸せになれなかったら、俺も不幸せだから、
 マヤが生きがいを失ったままならば、俺の生きがいも失われたままだから……。」

「速水さんっ!………」
「マヤ……………」

マヤが、大きくしゃくりあげた。
「あたしね、世界が終わったって人生が終わったって、何があったって、貴方を……」

二人の唇が、同時に同じ言葉を発した。
「愛してる」「愛してます」

重なりあった二人の影は、いつまでも、離れることは無かった。







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