Illustlated by kaorian

	報告書 (Mail box 受信箱　from 聖唐人　to 速水真澄) 〇月×日 ＡＭ１１時 真澄さま、朗報です。 おっしゃっていたマヤさまが通われていると思われる喫茶店を発見しました。 銀座の一等地にございます。 店員への聞き込みによると、真澄さまがにらんでいた通り店に来るときは必ず速水親社長とご一緒されているようです。 お二人とも注文はきまってアイスが７つも入ったスペシャルパフェ。 こちらについては写真を添付しておきますのでご覧下さい。 僕も注文してみましたが、いちごたっぷり、ボリュームたっぷりで、 なるほどマヤさま好みのような気がします。 話によるとお二人はかなり親密そうにお話をされ、でまるで古い友人のように見えたとか。 マヤさまと速水親社長がいつからパフェを食べる仲になっていたのかは不明。 こちらについては引き続き調査いたします。お待ちくださいませ。 ＰＭ２時 いつもの花屋で紫のバラを購入。店主によると何でも今日は 一段と素晴らしいバラが入荷したとの事でしたので、 もちろん全て購入いたしました。バラによく似合いそうなバスケットを見かけましたのでこちらも購入。 リボンはご指示どおり、赤にいたしました。 女性店員によると、最近若い女性を中心にこのようなアレンジメントのスタイルが人気だということです。 マヤさまにきっとよくお似合いになられるかと思います。 お預かりしたメッセージカードは、いちばん美しく見える場所に入れておきました。 久しぶりの紫のバラの配達に、僕まで少年のように胸がわくわくしてきます。 ＰＭ４時 〇×劇場前、到着。 開演２時間前にもかかわらず劇場正面入り口は長蛇の列です。 しばらく歩道に座り、噂に耳を傾けておりましたが聞こえてくるのはマヤさま絶賛の声、声、声。 チケットも今や入手困難を極めるそうで「北島マヤ・紅天女 チケット譲ってください」のプラカードを持つ人達も大勢見かけました。 紅天女を手に入れられてからは、すっかりマヤさまも大女優になられましたね。今の日本で押しも押されぬ大女優というのは、きっとマヤさまのことを言うのでしょう。 月影先生とのお別れ、真澄さまとの電撃結婚、数々のことを乗り越えてここまで来られたマヤさまを、この聖、大変誇りに思います。 ああ、すみません・・・。報告のつもりが少々出すぎたことを書いてしまいました。 お許しください。 ＰＭ５時 それではこれから楽屋に顔を出し、奥さま・・・マヤさまに紫のバラを渡してまいります。 久しぶりのサプライズ、マヤさまはどんな顔をされるでしょうか？ その後は真澄さまのかわりに僕がマヤさまの紅天女を鑑賞予定なので、 本日の報告はこれで終了させていただきます。 ＰＳ　今夜部屋をお取りしました。 もしよろしければ舞台が終わったあと、マヤさまとお使いくださいませ

Text by Mei

kaorianさん、Meiさん、本当にありがとうございました！