301301番ゲット・sakura様リクエスト:速水真澄とその妻マヤの生活を、ユーリさんが描く新婚生活を覗きたいと常々思っておりました。
 運よく、真澄さんの誕生日にキリリクをゲット出来ましたので、真澄さんの願いをかなえてあげたい!あんなことやそんなこと、あれもこれも(うふふ)・・・
 夫婦ですので遠慮なくユーリさんの巧みな筆さばきで地下室行きが望みです。←真澄さんはこのような願いをもっているのかしら? 
 たんなる私だけの願望でしょうね(笑)よろしくお願い申し上げます。
 が、問題はシュチュエーションなんです。
 家庭内にするか、マヤの舞台を見に来る夫、社長夫人としてパーティーに出席する場面、それから、夫人マヤちゃんが会社を訪問し、
 受付嬢はじめ秘書課の皆さんはどのように接してくれるのか、真澄さんに浮気疑惑が浮上するとか、相変わらず桜小路君がマヤちゃんに近づく、
 そうそう、一段と艶やかになったマヤちゃんに翻弄される真澄さん。
 亜弓さん・水城さん・黒沼監督・聖さんと大勢の方にも出てきてほしい。
 あーー、なんと欲張りな私。

※う、…そ、そうですか。参ったなあ。まあ、なんとかしてみますね(^^;)





 積年の想いを叶えて、晴れて堂々、華燭の典をあげた真澄とマヤ。
新婚旅行から帰り、マヤは速水邸で生活を始めた。
初めは使用人に傅かれる生活に戸惑っていたマヤだったが、女とは環境に順応する生き物である。
じきにマヤも速水邸での生活に慣れ、真澄との新婚生活が始まった。


独身時代の真澄の部屋を改造し、夫婦の居間にした。
真澄の書斎は別に新しく造られ、真澄の寝室はそのまま夫婦の寝室として使用し、別にマヤ専用の私室も建造された。
この私室とは別に、マヤのレッスン室も誂えられた。
壁一面に鏡をしつらえ、ピアノやビデオ、オーディオ装置が置かれ、防音壁を施して、十分マヤのレッスンにも使えるように、用意されていた。

社長夫人となってからも、マヤの多忙な芸能生活は続いていた。
『紅天女』成功で一躍、時の人となったマヤを大都芸能がプロデュースし、マヤは順風満帆、ドラマに映画、CMに舞台にと、忙しく立ち働いた。
真澄に支えられ、今やマヤは公私ともに、演技者として充実の一途を辿っていた。



 その朝は、常には屋敷の西翼の自室で食事している英介が、珍しくダイニングに降りてきていた。
真澄は既に出社していた。
「あ、おはようございます、お義父さま。」
「おお、マヤさん、今日はこれからかね?」
使用人が二人分の朝食をテーブルにセットしていく。マヤには洋食を、英介には和食が用意される。
「はい。今日はテレビ局でドラマの収録です。」
「MBAの大河ドラマか。見せて貰ったが、いい出来だった。」
「ありがとうございます。」
「このドラマ収録が終わると、また『紅天女』ですよ。お義父さまもまた観にいらして下さいね。」
「4大都市縦断公演か。新婚早々、忙しいことだ。」
「おまえさんの紅天女は何度観ても飽きない。『紅天女』を大都で上演するのは長年の儂の夢じゃった。」
「きっとご期待に沿える舞台にします。」
「身体に気をつけて頑張りなさい。」
「はい。それじゃ、行ってきます。」
マヤは食事を終えると、席を立った。
「ご馳走さま。」
使用人に声をかけると、マヤはダイニングを出ていった。
英介はゆっくり緑茶を啜りながら、新妻となったマヤの後ろ姿を興味深く見送っていた。
英介の俊敏な目にも、ひと目でそれと判る、マヤの匂い立つような若々しい色香。
(真澄め、うまいことやっているようじゃないか。)
マヤの存在が、速水邸に生き生きとした活力を与えていた。
英介は、ひとり、ひそかに悦に入っていた。


 その日はドラマ収録が終わると、大都芸能に出社する用があり、マヤは迎えの車で本社に向かった。
本社に到着すると、マヤは受付で真澄に伝言を頼んだ。
「奥様、お疲れさまでございます。」
受付嬢が丁寧に一礼する。
「3階で打ち合わせが済んだら、社長室に伺います。社長に伝えてくださいね。」
「かしこまりました。」
マヤはマネージャーとともに3階のタレント詰所に上がった。
再来月に迫った『紅天女』4大都市縦断公演の顔合わせが、この日大都芸能であった。
この公演は、マチネ、ソワレで、マヤと亜弓が役替わりする。話題の呼び物である。
東京、名古屋、大阪、福岡、と、1か月ずつ、4月5月8月10月と縦断公演する。
「亜弓さん!桜小路くん!久しぶり!」
マヤが明るく声をかけた。
「マヤちゃん、久しぶりだね。元気そうでよかった。」
「マヤさん、ちょっとの間に綺麗になったわね。」
亜弓と桜小路がマヤに歩み寄って来る。
黒沼も列席していた。
「北島、結婚式以来だな。うまいことやってるか?」
「はい、黒沼先生。忙しいですけど、頑張ってます。」
大都のプロデューサーの合図で、顔合わせが始まった。
役付け順に挨拶、公演スケジュールの確認、催行旅程の説明、演出の黒沼からの稽古の指示、と、打ち合わせが滞りなく進んだ。
「では、諸君、集合日に!」
「お疲れさまでした!」
役者陣、スタッフとも、三々五々散っていった。
「マヤちゃん、今日は?これから食事にでも行かない?」
桜小路が声をかける。
「あ、今日はこれから社長に用があるの。ごめんなさい。また誘ってね。」
「そうか…。芝居、頑張ろうね。」
「もちろん!よろしくね。じゃ。」
踵を返すマヤの背中を桜小路は寂しげに目で追っていた。


マヤは社長室を訪ねた。秘書課に取り次ぎを頼む。
「これは、奥様、お疲れさまでございます。少々お待ち下さいませ。」
秘書の筆頭が慇懃に頭を下げた。
「奥様、どうぞ。」
マヤは社長室に通された。
水城が真澄とともに、書類の整理をしていた。
「あら、マヤちゃん、お疲れさま。今日はこれで終わり?」
「ええ。水城さん。」
「マヤ、今日のスケジュールは済んだか?」
「うん、久しぶりにみんなに会えたわ。」
「少し待っていてくれ。これを終えたら、一緒に帰ろう。」
「ほんと?嬉しい。」
「社長、お帰りが早くて何よりですわね。」
結婚してからも、真澄は相変わらず仕事づくめの生活を送っており、マヤとはすれ違いの日が多かった。
「偶には早帰りもいいだろう。」
水城はマヤにミルクティを運んできた。マヤは社長室のソファに腰を下ろし、てきぱきと仕事をこなす二人を眺めていた。
水城が速水邸づけの社員に真澄の帰宅時間を連絡する。
「さて、待たせたな、マヤ。帰ろうか。」
「水城くんも今日はこれで上がっていいぞ。ご苦労だった。」
「ではそうさせていただきますわ。マヤちゃんのおかげね。」
水城はマヤにウィンクしてみせた。
マヤはひとしきり照れて、俯いた。
「では社長、お疲れさまでございました。」
水城は言って、ソファのテーブルを片づけると、社長室を退出していった。
真澄はマヤを伴って、社の正面玄関に出た。待機していた迎えの車に、マヤを先に乗せ、真澄も乗り込んだ。
「社長、お久しぶりにお早いお帰りですね。」
運転士が声をかける。
「ああ。たまにはな。」
真澄は上機嫌だった。マヤも浮き浮きと楽しげに真澄を見つめた。



 車は成城の速水邸に到着した。迎えの社員達が玄関に出る。
「お帰りなさいませ。」
「ニューヨークのエイトスタープロダクションからなにか連絡は?」
「3度ほどございました。社長が来週来られるそうです。」
社員が真澄の上着を脱がせる。
「そうか。株は?」
「いいようでございます。書類をお机の上に。」
「あとでアメリカの書類に目を通す。出しておいてくれ。」
「食事をとる。さがっていいぞ。」
「はっ。」
真澄はネクタイを緩め、社員に指示をした。
使用人がマヤの手荷物を受け取り、マヤの私室に運ぶ。
ふたりはダイニングに入っていった。
食事の支度が整っていた。
「ふたりで一緒に家で食事をとるのも久しぶりだな。」
「ほんと。いつもこうだったらいいのにね。」
「今日は『紅天女』の顔合わせだったんだろう?」
「うん。カンパニーのみんな、元気そうで良かったわ。亜弓さんもすっかり目もよくなったって。」
「役替わり公演だからな。頑張れよ。今回は大都が大々的に宣伝を打っている。」
「亜弓さんと役替わりなんて、楽しみだわ。」
食事の進む間、使用人が黙々と給仕をしていく。
「お互い、いい刺激になるだろう。」
「そうなの。また新しく『紅天女』が演れるなんて、ワクワクしちゃう。」
「速水さんも観に来てくれるんでしょう?」
「ああ。初日と千秋楽には行くよ。」
「お義父さまも一緒に来てね。」
「そうしよう。」
ふたりとも、食が進み、食事をきれいにたいらげた。食後の珈琲も飲み干す。
「ご馳走さま。」
「部屋でひと休みしよう。あとで飲み物を持ってきてくれ。」
真澄は使用人に命じた。
「はい、いつものお飲物でよろしゅうございますね?」
「ああ。」
真澄はマヤの肩を抱いて、夫婦の居間へ上がっていった。


 ふたりのリビングで広いソファに並んで腰を下ろし、真澄は新聞を広げ、マヤはテレビをつけてドラマに見入った。
ドアがノックされる。使用人が飲み物を運んできた。
「失礼致します。お飲物はこちらへ置きますから。」
「ありがとう。」
真澄にはジントニックを、マヤにはオレンジジュースが用意されていた。
真澄はグラスを手に取ると、一口二口、ゆっくりグラスを傾けた。
そして、煙草に火を点け、ゆっくりと煙草を燻らす。
マヤが真澄の傍に寄り、真澄に身をもたせかけた。
「家で一緒にこんなにのんびりするのも、久しぶりね。」
「そうだな。女優の夫というのも、なかなか大変だ。」
「あら、社長の妻だって、なかなか大変だわ。」
ふたりは目を見交わして、ひととき、笑った。
「明後日はきみの映画の試写会とパーティだな。今度は一緒に仕事ができる。」
「結婚して、初めてよね、公の場に出るのって。」
「堂々としてくれていいぞ。」
「もう人目を憚る間柄じゃないからな。」
「パーティかぁ。なんだか恥ずかしいな…。」
「大都の内輪でやることだ。まだよそ様に招ばれるパーティじゃないから、そう構えることはないさ。社長夫人の立場にも慣れてくれ。」
「社長夫人…自覚しないとね…」
「明後日は練習台のつもりでいい。」
「うん、判った。」
時刻は10時を回った。
「あたし、そろそろお風呂に入ってくるわ。」
「ああ、ゆっくりしておいで。」
「うん。速水さんは?」
「俺は自分の部屋でシャワーを浴びるから、いい。」
「そう。じゃ。」
マヤはリビングから続いている私室に消えた。

階下、大理石をあしらった速水邸の広い浴室。マヤは最初こそ面食らったが、今では自分の家として、やっと慣れてきた。
食事の支度から掃除も洗濯も、すべて使用人がやってくれる。
結婚前には考えもしなかった生活。人はこれを幸せというのだろうか。
バスタブに身を横たえてマヤは、しみじみと速水邸での生活を振り返った。
今日はそんな余裕もあった。
今夜はきっと、真澄に抱かれる。マヤは念入りに身体を洗い、風呂から上がった。

ネグリジェの上にガウンを纏い、マヤは2階の夫婦のリビングに戻った。
真澄も既にシャワーを済ませて、ソファで煙草を燻らせていた。
マヤは真澄の傍に腰掛けた。真澄が運ばせた冷たい飲み物で喉を潤す。
風呂あがりのマヤの、艶やかな色香。真澄は鋭くそれを見つめる。
「さて、寝ようか、奥さん。今夜はゆっくりできる。」
真澄は軽々とマヤを抱き上げると、リビングの灯りを消し、寝室に入った。
広いダブルベッド。ベッドカバーと羽布団を捲って、真澄はマヤを横たえ、寝室の灯りを絞った。
「日にちは?大丈夫だな?」
「うん…」
「今日は大丈夫…」
消え入りそうな声で、マヤは含羞んだ。
真澄はマヤのガウンを脱がせた。ネグリジェの下はマヤは裸だ。
真澄は自分の来ていたガウンを脱ぐと、全裸となり、その逞しい裸身でマヤに覆い被さった。
真澄はマヤのネグリジェをたくし上げて脱がせた。
重なり合う、肌と肌。
何度抱き合っても、ときめく思い、その甘さは変わらない。
夜のしじま深く、ふたりの濃い睦み合いが続いた。
真澄の腕の中、マヤは歓喜に震え、快感に身を捩り、幾度も目眩く絶頂に昇りつめた。
真澄は久々のマヤの素肌を堪能し、これ以上はない深い想いをもって、マヤを存分に愛した。
男が女を愛する時。愛が生まれる時。誰もふたりを引き離すことはできはしない。
夫婦の長い夜は、いつか更け、ふたりは幸福の極みのうちに深い眠りに落ちていった。



 翌々日。マヤ主演の映画試写会が華々しく執り行われた。ホテル宴会場でのパーティも盛会だった。
マヤは紅梅色のイブニングドレスで着飾り、真澄の贈った宝石を身に纏い、人々の賞賛の眼差しを浴びて、一際艶めかしく輝いた。
「速水社長!夫人とツーショット、願います!」
カメラマンが声をかけた。
真澄は笑顔で応え、マヤを傍らに呼び寄せた。
マヤは真澄の腕に縋り、真澄は悠然とカメラに向かって微笑んだ。
そして、ふたりは眼差しを交わして、幸福そうに微笑み合った。カメラのフラッシュが一斉に焚かれる。
マヤはパーティの間終始婉然と微笑み、胸を張って、パーティの主役を務めた。
真澄がついていてくれる。その思いはマヤをしっかりと支えた。
それは真澄の愛が育んだ、マヤの成長の証であった。



 4大都市縦断公演『紅天女』初日。
真澄は英介とともに、大都劇場の座席についた。
初日はマヤのマチネから始まる。
以前にも増して、人妻となったマヤの阿古夜は舞台で表情を増し、深みのある演技に幅が出た。
舞台という稀有な瞬間瞬間が流れていく時間のさなかにあって、マヤはこのうえなく輝き、客席を魅了した。
真澄も英介も、心からの拍手をマヤに贈った。
やがて終演。
初日の舞台挨拶も滞りなく終え、4度のカーテンコールとスタンディングオベーションに、マヤの笑顔はひとしきり美しく、はんなりと輝いた。
終演後の楽屋。花屋の扮装で、聖が紫のバラを届けた。
「あ、聖さん!」
「マヤさま、初日おめでとうございます。」
「ありがとう、聖さん。」
「マヤさまがお幸せそうで、何よりです。僕も嬉しいですよ。」
「速水さんったら、結婚しても変わらないのね。」
「あのかたは、いつもマヤさまのことを考えておいでです。今までも、そしてこれからも。」
「…そうね、嬉しいわ。」
「聖さんも元気そうで良かった。」
「僕もマヤさまのお幸せをいつもお祈りしておりますから。」
「ありがとう。聖さんも元気でいてね。」
「ええ。マヤさまの舞台、この聖も影ながら応援しております。」
「はい、頑張ります。」
「では僕はこれで。」
マヤが紫のバラのアレンジ花籠を抱き締めるのを見計らって、聖は辞していった。
マヤは楽屋の鏡台に花籠を飾った。


楽屋口で待っていたファンに手を振ると、マヤは迎えの車に乗り込んだ。
舞台の興奮は家に着いてもまだマヤの身体に熱く残っていた。
真澄は観劇の後また出社したらしく、まだ帰宅していなかった。
マヤはゆっくり風呂に浸かり、翌日の舞台に備えて、早々に寝室へ入った。
遅く帰宅した真澄は、マヤがぐっすり眠り込んでいるのに微笑んだ。
そして、風呂を済ませると、そっとベッドのマヤの横に滑り込み、マヤの頬に静かに接吻した。



名古屋公演中のある日、マヤの宿舎に真澄から連絡が入った。
“舞台はどうだ?”
「うん。順調よ。」
“マヤ、逢いたい。名古屋に行くから、都合のいい日を選んでくれ。”
「ほんと?公演中は逢えないと思ってたの。嬉しい。」
“そのつもりだったが、マヤが居ないと、家が淋しくてかなわん。いつがいい?”
「来週に入ればいつでも大丈夫。」
“そうか、じゃあ今度の日曜に行く。”
「判った。楽しみにしてる。」
マヤは心弾む思いで電話を切った。


 約束の日曜日。マヤの宿舎とは別に、真澄はホテルを取った。
ソワレを終えて、マヤは真澄のホテルに直行した。
ロビーで真澄がマヤの到着を待っていた。
「速水さん!」
「おう!元気そうだな。少し痩せたか?」
「そう?変わりないと思うけど。」
ホテルのレストランで食事を済ませ、名古屋城を臨むダブルの部屋へ、ふたりは入った。
部屋に入るなり真澄はマヤを抱き寄せ、深く口づける。
マヤはうっとりと真澄に身を委ねた。
真澄の温もりに包まれる。
ひとしきりマヤのくちびるを貪ると、真澄はゆっくり身体を離した。
『おまえさまが好きじゃ。』
マヤは舞台の台詞を口にした。
真澄の愛情がマヤの心に滲み、マヤの笑顔はいっそう艶めかしく輝いた。
「マヤ…綺麗になった…」
真澄は新妻のマヤに、あらためてときめいた。
『早くひとつになりたくて 狂おしいほど相手の魂を乞う それが恋じゃと』
マヤは舞台の所作で、真澄の前で舞ってみせた。
「ああ、マヤ…!」
真澄はマヤをかき抱いた。鍾愛の、新妻。
愛しさが、ひととき真澄の胸を熱くした。
この愛しき者。この愛しきひとときに、幸いあれ。
真澄は着替えももどかしく、マヤをベッドに押し倒した。
そして、情愛の溢れるまま、マヤを組み敷いて熱い接吻をマヤに贈った。
新婚の夫婦の、熱い夜が始まる。
夜をこめて、真澄はマヤへの愛を身体で綴った。
マヤもまた、激しく燃え、真澄の腕の中で美しく乱れた。
夜の時は音も立てずに、ふたりを包んで流れていった。



 やがて名古屋公演も無事千秋楽を迎え、マヤは帰京した。
8月の大阪公演までは舞台はオフになる。
真澄は離れていた時間を取り戻すかのように、帰宅を早めて、マヤと過ごす時間を増やした。
そして、夜ごと、溢れる愛をマヤの身体に刻みこんだ。


新婚時代。おそらく二人にとって一生に一度の、心ときめく甘い時間。
ふたりは幸福の頂点にあった。
ふたりの幸福に、限りない幸あれかし。
これからふたりで歩む未来に、輝かしい幸あれ。
ふたりを見守る誰もが、そのように祈るのだった。







終わり






2002/11/3

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